原稿をじっくり読んで、書籍の挿し絵を作る。 27年前に、東京に出てから引受けるようになった仕事だけど、最初は難しくて思うような絵にならなかったんだけど、凄く鍛えられた仕事というのがいくつかあって、その中のひとつが、原研哉さんが立上がりからデザインをしている、朝日新聞社の「一冊の本」。 それまで広告の仕事しかして来なかったから、明るさ、強さ、目立つこと、皆に親しまれる、そんな事が求められ、応えて来たつもりだったんだけど、本に描くのは、ちょっとというか、180度考え方を変えなきゃいけないな、と感じたりしたなぁ。 「一冊の本」の仕事をするとき「絵の存在感、消して来てね」と、原さんに言われ、しばらく悩んだのだけど、ページの中で本文と一緒になったとき、邪魔しない、空気のような絵を描いてね、という事だなということが解って、毎月、何年も描くうちにそれが出来る様になって、でも、広告の仕事に戻ると、今度は、明るくて主張の強い絵を描いて!と(笑)。画家ではなく、いろいろな分野を渡り歩ける、「イラストレーション」は、やっぱりおもしろいなぁと思う。 ぅぅぅ、、説明がヘタでござるよ、、いつまでたっても。
きょうも一日、おつかれさまでございますた。